このブログでは手術を受ける患者の不満や後悔がなぜ生じるかがわかります
このブログは年間800件の手術をこなす外科医によるアフィリエイトブログです。医師と患者の立場からAGA治療の正しい情報を追求していきます。
増毛くん植毛を検索すると、「失敗」、「後悔」、「悲惨」、「やめたほうがよい」など不安なサジェストワードが並んでいます。



増毛くんが心配になるのも無理ないですね。



検索している人も植毛に対して不安があるということです。



また、実際に植毛を受けて満足いかなかったり、失敗だと思う人がいるということですね。



高いお金を払って期待が外れたらきついです



増毛くん、「植毛の失敗」ってなんでしょう?



逆に言うと、「植毛の満足」ってなんでしょう?



そりゃあ、手術がうまくいって、かっこいい髪型になれることです。



まさにその通りなんです。



では、そうならない、つまり満足できない植毛手術の原因は何だと思いますか?



技術が低いのかな?



技術が低いと間違いなく満足できないし、「失敗」と思う可能性が高まります。



論外です。



しかし、技術が高くても満足できなかったり、失敗だと言われることがあるんです。



??



その原因は、患者と医療者側の間に横たわる4つのGAPが影響しています。



満足できる自毛移植を実現するためには、患者と術者が、こんな感じの髪を目指すというイメージを共有することが大切です。



そのためには4つのGAPを脳裏に置きながら、患者と医師のすり合わせ作業が必要なのです。



このブログでは、このGAPに着目して、なぜ自毛植毛で不満が生じるかを科学して、全5シリーズで、自毛植毛の観点から患者と術者が共有すべき髪の理解を問うてみようと思います。
自毛植毛は美容形成と似て不安不満が生まれやすい
自毛移植には4つのGAPがあります。
まず、この4つのGAPを知っているだけでも、医師のカウンセリングにおけるコミュニケーションが違ってくるでしょう。
- 患者と医師のGAP(GAP1)
- 患者の希望と医療の2つのGAP
- GAP2:医師の腕はわからない
- GAP3:患者の希望と医療のGAP
- 医師の不誠実が生むGAP(GAP4)
患者と医師のGAP~GAP1
医療って、説明を聞いても難しいですよね。
特に、手術の説明は。
それは当然です。
こと専門分野に関しては、医師はプロフェッショナル、患者は素人。
専門用語も多い。
医師が何年何十年かけて学ぶことを、30分で一気に説明を受ける。
素人の患者が、事前勉強不十分、つまり理解のベースが無いままに、手術説明を聞いて、わかったつもりになっても、頭、あるいは心に残っていないことが起こりえます。
そして、気持ちは手術の説明よりも、
「自分は本当に生えてくるのか?」
「一刻も早く生えてきてほしい。」
等々、不安と期待が入り混じり、結果ばかりが気になる。
感情がどうしても前に出てしまう。
人は何かを決めるとき、理性よりも感情で決めると言われています。
一方、医師は常に理性で患者に対して説明しようと努めます。
患者と医師の間には感情と理性という活動する脳の領域にまでGAPがあることになります。
患者と医師の間のGAP
- 専門知識や理解のGAP
- 感情と理性のGAP
このGAPに落ちてしまうと、いたずらに不安や後悔の気持ちにさいなまされ、頭は混乱状態。
治療目標イメージについてすり合わせがうまくいかず、イメージの共有に失敗する—
では、どうすれば、GAPに落ちずに安心して手術を受け手術後を過ごせるのか?
良い医師に巡り合うこと。
GAPに落ちずに、安心して術後を過ごせるようにするのは、まさに患者の感情、気持ちにも目が行き届いた説明ができる執刀医師の力なのです。
ですが、いつもうまくいくとは限りません。
医師も神ではない。
ただの人。くせもあれば相性もある。
では、普通のAGA患者は、どうすればよいのか?
前置きが長くなりましたが、医師とのGAPを埋めるためにもうひとつ重要なことは、素直に自毛移植の本質の理解に努め治療における自分の軸を持つことです。
「髪とは何か?」
「自毛移植は髪をあなたらしく再現する手術」
本質の理解を間違うと、間違った軸を持ってしまいます。
自分の希望ばかりを押し出すと、本質の理解を妨げます。
虚心坦懐
このブログでは、自毛移植で満足を得るために知っておいていただきたい本質を全編5部に分けてお伝えできればと思っています。
GAPに落ちないために。
患者の希望と医療のGAP~GAP2とGAP3
次は、美容外科と自毛植毛に共通する2つのGAPです。
お腹や脳の手術は、どの程度の手術が行われたかは、患者にはわかりませんよね?
お腹の中や脳みそは見えないからです。ブラックボックスです。
命が助かったり、機能が回復すれば、執刀医は神に見えます。
血管縫合がきれいかどうか?必要最小限の切開か?などオペのレベルは患者にはわかりません。
ところが、美容外科と自毛植毛は、外からすぐ結果が見える。
それだけではなく、美容外科と自毛植毛は、美容的な希望を動機として受ける手術です。
このため、手術結果に満足するためには次の2つが満たされる必要があります。
Ⓐ 植毛ならグラフトの採取率や生着率が高い(美容なら傷口がきれいで目立たない)
Ⓑ 髪が自然で美しい(美容なら顔が自然で美しい)
ひとつめは、まさに手術技術のたまものです。最新の手術機材も必要でしょう。医師は腕を磨けばよい。
逆に言うと、手術技術が未熟なために、生える毛が少なくなってしまうのは、言語道断です。
しかし、ちょっと待って。
医師の技術とは、単に毛が良く生えればよいという単純なものではありません。
森をつくるために植樹するとして、木を植えて育てるのは医師の基本技術で、植樹により森全体の雰囲気を作り上げるのは、医師の高等技術と言えます。
木がよく育っても、並びが悪いと森のみためが不格好になりかねません。
植毛の技術は、木を見て森も見る技術なのです。
ただ、患者からすると、だれの腕が良いのか、手術を受ける前は、なかなか見えない。
口コミでは受付やカウンセラーの応対についてはわかるけど、医師の技術はどれが本当かわかりずらい。
これをGAP2とします。
GAP2により生まれる不満に関しては基本技術に関しては「パート3採取率&生着率編」、高等技術に関しては「パート4髪編」をみてください。
さらに難しいのは、「自然で美しい」に関するGAP3です。
「美しい」とは、答えがない目標です。
主観的でもある。
髪の場合、「美しい」は「格好いい」と置き換えることができます。
患者は、こうなりたいという希望が必ずあります。
患者により、期待値の高さも違います。
一方、医療は試行錯誤しながら人の身体というものに対しての知識と経験の上に築き上げられてきたものです。
「こうすればこういう見た目になる」「これは可能だが数年後にこういう問題が出る」「これ以上手を加えるとこういうマイナスがある」など体系的な知識が組み上げられています。
神のように何でもできるわけではない。
この患者の希望と医療の現実の間のGAPをGAP3とします。
GAP3を埋めないと、たとえ技術にすぐれ採取率や生着率が高くてたくさんの毛が生えても、生え際のかたちや雰囲気が満足できないという不満を生んでしまう可能性があります。
GAP3を埋めるのは、医師が患者の想いを理解しながら医療でできることとできないことをきちんと説明することが求められます。
患者としては、虚心坦懐、自分の希望と医師の提案をすり合わせて、そのなかで自分なりの目標イメージを作り直すことが求められるでしょう。
医師の不誠実が生むGAP~GAP4
残念ながら自毛植毛に向かない人、自毛植毛をしてはいけない体質の人がいます。
医師はわかっていながら、患者の要望に応えて手術をしてしまうことがあります。
そして、トラブル—
患者は自分が自毛植毛に向ていないことを知らなくても責められません。
GAP1は医師は十分説明したにもかかわらず患者と医師の知識の差から生まれるGAPなので分けさせていただきました。
詳細は、「パート5適応編」で説明いたします。
まず植毛の不満を原因から分類してみる
全5部構成のシリーズブログの構成をまとめます。
自毛植毛ではさまざまな場面やケースで不満が生じえます。
主なものとして次の4つを取り上げました。
それぞれ、どのGAPがかかわっているかをみてください。
ひとくちに自毛植毛といっても、優れたクリニックは、このシリーズで取り上げる問題をすべてクリアしています。
そのことにも敬意を表しながら書き進めます。
- GAP1:患者と医師のGAP
- GAP2:患者の希望と医療のGAP【基本技術:植毛技術】
- GAP3:患者の希望と医療のGAP【高等技術:髪をつくる技術】
- GAP4:医師の不誠実が生むGAP








