このブログを読めば自毛移植のメリット・デメリットがわかるだけではなく、自毛移植がAGA薬が苦手な生え際の薄毛を治せるというメリットがあることがわかります
このブログは年間800件の手術をこなす外科医によるアフィリエイトブログです。医師と患者の立場からAGA治療の正しい情報を追求していきます。
増毛茂生くん自毛植毛を決心するのはAGAのお薬を始めるよりも、ハードルが高いですね。



「飲み薬で治るなら手術まではしたくない」という方が大半だと思います。



このブログでは、自毛植毛を検討するのに役に立つメリット・デメリットをまとめようと思ったのですが—だんだんそれだけではダメだと。



AGAと植毛を理解するほど、それだけでは足りないと思うようになりました。



メリット・デメリットだけでは不足ということですか?



単に「良い点はコレで悪い点はコレだから、秤にかけて受けるかどうか決めよう」って話ではないのです。



これまでみんな経験的には知っていたんだけど、最近になって証明されたある事実から考えないといけないんです。



ある事実って何ですか?



ある程度薄毛が進んだ人にとっては、飲み薬や塗り薬だけでは生え際の薄毛は治らないという事実です。



ええっ!



このブログは、自毛移植の本当のメリットを明らかにしていきます。
飲み薬や塗り薬だけでは生え際の薄毛は治らない
私は、プロペシア一期生です。
つまり、プロペシアが国内発売になったときに、すぐ使い始め、そのあと後発品のフィナステリドを継続し、デュタステリドに切り替えました。
途中、ミノキシジル内服を追加使用しています。
1日もかかさず飲んでいます。
後ろから見たときの頭頂部の薄さは解消しましたが、生え際や前頭部の薄さは残っていました。
もう15年以上続けていたのにもかかわらずです。
頭上に照明があると頭皮が透けて見えるのが嫌でした。
ある日、某AGAクリニックでマイクロスコープで診てもらいびっくりし悲しくもなりました。
前頭部の毛がかなり細いのです。
コレです⇩


この時の後頭部の髪の毛はどうかというとコレです⇩


全然ちがいますね。
前頭部は2本毛が残っていますが、とにかく細い。
フィナステリドを15年以上続けて、なんとか命脈は保っているが、けっして太く成長はしなかったことがわかります。
これは個人的な経験に過ぎないのですが、この経験は日本人のフィナステリド10年成績の論文報告と一致しています。
日本からフィナステリドの10年成績が発表
この論文は、532人の日本人男性が1mgのフィナステリドを10年間使用した経過を、頭皮の写真と質問形式で評価したものです※。
結論から言うと、99.1%の人は少なくともAGAの進行を防ぐことができ、91.5%の人は改善できたという嬉しい結果でした。
ただし、ここが重要なのですが、改善の程度は、ハミルトン・ノーウッド分類の1グレードしか改善しませんでした。


図だけではわかりにくい方は、下記説明を参照してください。
| Ⅰ型 | 初期AGA。生え際が後退し始めるが、他人からは気づかれにくい程度。 |
| Ⅱ型 | Ⅰ型よりも生え際の薄毛が進行し目立ってくる。 |
| Ⅱ vertex型 | Ⅱ型に加え、頭頂部が薄くなり始めている。 |
| Ⅲ型 | 生え際の薄毛がさらに進行しM字になっている状態。髪全体のボリュームも減少している。 |
| Ⅲ vertex型 | Ⅲ型の薄毛に加え、頭頂部がO型に薄くなっている状態。 |
| Ⅳ型 | 生え際の後退が進み、頭頂部がO型に薄くなっている状態。 |
| Ⅴ型 | 生え際が後退がより顕著な状態。生え際と頭頂部の薄毛がつながりそうな段階。 |
| Ⅵ型 | 生え際が後退し、頭頂部の薄毛とつながっている状態。 |
| Ⅶ型 | Ⅵ型がさらに進行し、側頭部の薄毛も目立つ状態。 |
注目したいのは、赤字部分。初期(グレード1)から生え際の薄毛が始まっているということです。
そして、グレードが上がるごとに、生え際の薄毛が進行します。
フィナステリド10年でも1グレードしか改善しないということは、生え際が元に戻るのはグレード1でフィナステリドを始めた人だけということになります。
つまり、グレード2以上に進んでいる人はフィナステリドを10年続けても生え際の薄毛が残るということです。
私みたいに。
自毛植毛の意義がはっきりわかりますね。
自毛植毛は生え際の薄毛を治すことができる治療です。
AGA治療薬による治療の限界を補うことができるのが、自毛植毛のいちばん大きいメリットといえます。
薄毛が進んでいると内服効果はすぐ頭打ちに
もうひとつフィナステリド治療の限界が見えてきました。
薄毛が進んでいる人ほど、悩みは大きいので、薬が効いてほしい。
ところが、残念なことに、グレード4以上に進んでいる人は、フィナステリドの効果が2年で頭打ちになるという結果でした。
グレード3までなら7年目まで回復が続き、そこで頭打ちになるようです。
グレードが4以上の人ほど早めに自毛植毛を治療戦略に組み込んだ方が良いことがわかります。
自毛植毛のメリット|薬と植毛は相補的
AGA治療の基本は、フィナステリド/デュタステリドの内服です。
しかし、この内服には回復度合いに限界があることがわかったのです。
AGAで薄毛が最初に始まる生え際は10年かけても戻らない。
この薬で回復しにくい生え際を回復できるのが、自毛植毛の最大のメリットではないでしょうか?
他のメリットも併せてまとめます。
自毛植毛のメリット
- AGA薬の効きが悪い生え際を回復できる
- 太い毛が生える
- 生着した毛は半永久的に生え続ける
- 毛包がない部位(消失や元々ない)にも毛をはやすことができる
AGA薬の効きが悪い生え際を回復できる
ハミルトン・ノーウッド分類の1グレード分しか改善しないということですから、今自分がどのグレードか?を判定すれば、10年後の姿が予想できますね。
分類の絵のひとつ隣の薄毛まで改善するという姿です。
例えば、グレード4で内服治療を始めたら頭頂部はかなり改善するが、生え際の薄毛はかなり残る。
そこで、頭頂部はお薬にまかせて、その生え際だけ自毛植毛する、などと効果的な作戦を立てることができるわけです。
「フィナステリド以外にも、ミノキシジル内服やメソセラピーなど追加すれば、生え際も戻るのではないか?」
とも思いますよね。
かの論文のように、わかりやすい長期の治療効果を報告した論文がないので、確信的なことは言えませんが、多分無理ではないかと思います。
なぜなら、私の生え際が戻っていないからです。
太い毛が生える
年齢や性別で異なりますが、髪の毛は後頭部が他の部位より太いのです。
言い方を変えると、後頭部の毛は年齢によりほとんど細くならないので、他の部位より太さを維持できているのです。
この後頭部の毛を移植するわけですから、太い毛が生えてくるのは当然と言えます。
もちろん、最初は産毛で太くなるには1年はかかりますが。
生着した毛は半永久的に生え続ける
「半永久的」というのはあいまいな表現ですね。
人の命も永久ではありません。
では、正確にはどういうことか?
後頭部はAGAの影響を受けにくいとされていますね。
それは、後頭部の毛包の性質なので、生え際などAGAが影響する部位に移植しても、その性質は変わらず、AGAにはなりません。
もちろん、後頭部の毛も高齢になると薄くなる方もいます。
逆に言うと、後頭部の毛が生えている限り、移植した毛も生え続けてくれる、これを「半永久的」とあいまいな表現で言われているのですね。
毛包ない部位(消失や元々ない)にも毛をはやすことができる
自毛移植は、元々の毛穴を使わずに新しい毛穴をつくり毛を植え込む手術です。
ということは、AGAが進行して毛包が消失した場所にも毛をはやすことができることがわかります。
さらに言うと、やろうと思えば、もともと毛が生えていなかった場所にも毛を生やせます。
もちろん、もともとなかったところにむやみに植毛すると不自然になりやすいので乱用すべきではありません。
デザインの自由度が高いとお考え下さい。
自毛植毛のデメリット
デメリットは、どれも「手術」であることから派生しています。
自毛植毛のデメリット
- 受けたくても費用が高い
- 生えそろうのに時間がかかる
- 手術である=ダウンタイムがある
- どれが正しい自毛植毛手術なのかわかりにくい
受けたくても費用が高い
このブログを読んでいただいて生え際を戻すためには自毛移植が必要であることがわかっても、いざ受けたいと思っても、費用の高さがブレーキになります。
移植手術は、臓器・器官を切り出す手術と移植する手術の2つの手術が必要になり、一般に高額です。
国民健康保険が効きませんので、100%自費にになることも原因のひとつです。
植える株数やクリニックにもよりますが、100万円はゆうに超えます。
でも、あわてないでください。
今日のブログでは、内服治療を始めるのは、早ければ早い方が良いことがわかりました。
生え際の毛は、待っているうちに去っていきます。
でも、後頭部の毛は待ってくれます。
いなくなってしまうことはないのです。太さも保ってくれます。
なので、費用は時間をかけてしっかり計画しましょう。
今やりたければ医療ローンという方法もあります。
この場合も、先々のことを考えて計画していただければと思います。
生えそろうのに時間がかかる
手術した後、結果が出るのに、とにかく時間がかかります。
お薬も時間がかかりますよね。
自毛移植は手術である分、不安と期待に満ちた気持ちで待ちますので、よけいに長く感じると思います。
術後の詳細な経過は、他のブログを参照願いたいのですが、概略だけまとめます。
生着した移植毛が伸び始め喜んだのも束の間、1か月前後に抜けてしまいます。
そして、いったんヘアサイクルの休止期に入って、3,4か月くらいで産毛が生え始め、半年くらいで数センチの長さになり、成功かどうかが実感できます。
そのまま順調に伸びて1年もすると、完成形に近づきます。
個人差はあるものの、1年前後で植毛の結果の姿に出会えます。
実は、お薬よりも経過は、はるかに速いのです。
んっ、どうして?と思われるかもしれません。
AGAの薬物治療は、AGAで萎縮して細い毛しかつくれなくなった傷んだ毛包を回復させていく治療なので時間がかかるのです。
グレード3までの薄毛は7年目まで改善が続くことから考えても気の長い治療なのです。
効果は6か月くらいで感じるけど、満足いくまでに何年もかかる人が多いと思います。
それに比べて、自毛移植は、もともと健康な毛包を移植しますので、いったん抜けてしまう反応を経るものの、落ち着いたら、もとの太い毛を作れる毛包にもどります。
そう考えると、薬よりも結果は早いとも言えます。
- 術後経過の詳細はこちら➡「【自毛植毛する?やめる?】後悔しないために知る|何が成功で何が失敗か?」
手術である=ダウンタイムがある
AGA薬を始めてもまわりの人からは何もわかりませんが、自毛移植は違います。
生え際に移植するということは、細かいとはいえ1000個とか多くの傷ができ、出血してかさぶたができます。
最初の1週間が目立ちますが、時間とともに目立たなくなります。
この時期は、人それぞれの方法でやり過ごすしかないですね。
どれが正しい自毛植毛手術なのかわかりにくい
外科手術って、もともと選ぶのが難しいです。
そのわけは、
- 術式の違いがわからない
- 技術の比較ができない
- 学会でのコンセンサスやディベートを知らない
お腹の手術にしろ、脳の手術にしろ、手術には○○法や△△法など術式が複数あり、手術前に説明を受けます。
専門的過ぎて知らないのです。
なので、病院を選ぶときに、「○○法がいいから、□□大学の◇◇先生に手術してもらおう」とはならないのです。
各術式のメリット・デメリットも知らない。
学会で、どの術式が良いとされているかなどのコンセンサスやディベートを知るべくもない。
じゃあ、どういう風に病院を選んでいるかというと、
- 施設ブランドで選ぶ
- (例)○○大学外科学教室
- 症例数で選ぶ
- 口コミで選ぶ
- カリスマ医師の存在で選ぶ
「有名な○○大学の外科なら大丈夫だろう」とか、「ここは雑誌のランキングでも症例数が多いから大丈夫だろう」とか、「ここは先生が優しくてなど、良いコメントが多くて星評価が良いので受診しやすそう」とか、「TVに出ていた有名な先生がいる病院だから大丈夫だろう」などです。
どれも一概に間違いとは言えず、良い先生と巡り合うこともあると思いますが、どの選び方もデメリットがあります。
病院とは、大学なら教授、病院なら部長の先生が変わると、ガラッと変わってしまうことが往々にしてあります。
民間の医療レベルが格段に良くなっている今では、施設のブランドだけで選ぶのは心もとないですね。
症例数はかなり技術を反映するのは間違いありません。症例があってこそ技術も向上できるからです。
ただ、単純に症例数が多いからレベルが高いと鵜呑みにはしない方が良いでしょう。
- 再手術が多くても症例数は増える
- 優しい症例10件より難しい症例5件を行う病院の方が技術が高い
- 医師の人数が多ければ施設の症例数は増える。施設の症例数は1人の医師の症例数ではない。
ということがあり、症例数の解釈は単純ではないからです。
自毛手術の場合も、同じようなことが言えるのではないでしょうか。
お腹や脳ほど複雑ではないにしても、移植手術なので、「採取する術式」と「移植する術式」の2つの工程があり簡単な手術ではありません。
残念ながら、自毛移植は、お腹の手術や脳の手術のように、大学で行われる手術ではないため、国内の学会のコンセンサスのようなものがありません。
それが、よけいに選択を難しくしている面もあります。
自毛手術の施設、あるいは医師を選ぶために、何を確認して、どう考えるべきかは、他のブログで深めてみたいと思います。
自毛手術のメリット・デメリットをまとめてみて思ったこと
目立つ生え際に太い毛を生やすことができるというメリットは、お薬ではなかなか実現できないことなので、他のデメリットを吹き飛ばす大きなメリットだと思います。
ただ、どれが正しい自毛植毛手術なのかわかりにくいのは大きな問題だと思います。
「生えたのはいいけど、気に入らない」なんでことになったら、不幸です。
『カムバック!俺の髪』では、クリニック選択の助けになる情報を積極的に載せていこうと思います。








