増毛くん家系に若ハゲの男性が多いので、自分もいつ始まるか心配です。AGAに早く気が付く方法を教えてください。



AGAは単なる脱毛症ではなく、毛髪をつくる毛包がどんどん小さくなり発毛力が低下していく病気です。
毛包の発毛力を回復するためには早期発見が必要です。今日は、AGAの始まりに早く気が付く方法をお伝えします。
AGAは遺伝する体質だから始まる前から予測できる



家系に若ハゲが多いです。やはり僕はAGAになる可能性大ですか?



残念ながら増毛くんがAGAになる可能性は大きいです。



やはりですね。もう少し詳しく教えてください。



ある研究*では、薄毛の男性の81.5%が、父も薄毛であったという結果でした。



父がAGAです。僕は80%以上の確率でAGAになるんですね😢



人種が同じではありませんが可能性は大ですね。



お母様方のおじいさんやひいおじいさんは若ハゲでしたか?



はい。



実は、父親のAGAだけではなく、母方の男子、つまり祖父や曾祖父のAGAも遺伝します。



うわっ、僕は限りなく100%に近いということですよね??



覚悟は必要かもです。でも、逆に言うと、遺伝情報からAGAになる前から予測できるので、早期発見に注意して早めに治療を開始できますね。



では、AGAの早期発見の方法についてお話ししましょう。


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AGAは父親からも母親からも遺伝する体質です。母方は祖父や曾祖父に若ハゲの方がいないか着目しましょう。どちらかに若ハゲの男性がいたら、AGAが発症する可能性が高いので、早期発見に努めましょう。
鍵は軟毛の発見



早く気が付くには何にいちばん注目するのが良いですか?



軟毛です。



軟毛って、柔らかい毛髪ということですか?



いえ。AGAで劣化した病的に細い毛髪です。直径が30μm以下と異常に細く色の薄い毛髪です。



人の健康な頭髪ってどれくらいの太さなんですか?



健康な毛髪の太さは 約80μm とされています。50μm~150μmと個人差があります。軟毛に対して硬毛と言います。



軟毛は、ずいぶん細いのですね。これなら気が付きそうです!



軟毛の特徴は次の2つです。
【軟毛の特徴】
● 細い
● 短い
●色が薄い



朝起きた時の枕やシャンプーの時に、細く短い毛が多く抜けていたらAGAの危険信号です。



細いだけではなく短いのですね。



短いのもポイントです。本来なら何年も成長する髪がAGAでは3か月前後で抜けるため3cmくらいの短さです。



それならすぐわかりそうです。



ここでAGAの特徴である「軟毛化現象」をまとめておきましょう。AGAの理解のためには軟毛化現象の理解が鍵になります。
【軟毛化現象とは?】
〖健康な発毛〗
頭髪は頭皮にある毛包が作ります。健康な毛髪は数年間伸び続けます。毛髪が伸び続けると、毛包の大きさと活力を増していき、それに伴って毛髪も太くなっていきます。この大切な時期を「成長期」といいます。成長期が終わると毛包はいったん退縮して次の発毛までお休みします。


〖AGAの発毛〗
一方、AGAの男性は、男性ホルモン作用により頭髪の毛包が常に脱毛環境に置かれているため、毛髪は数か月で抜けることを繰り返します。すると、毛包は成長するチャンスを失い、どんどん小さくなり、活力を低下させていきます。そのため「細く、柔らかく、色の薄い」毛髪しか作れなくなっていきます。これを、毛包の「ミニチュア化」とか、毛髪の「軟毛化」といいます。




抜け毛の本数ではなく太さに着目する





軟毛化現象って、恐ろしいですね。



そうなんです。抜け毛が多いことが問題ではないんです。毛包がミニチュア化して発毛力を低下してしまうことが問題です。



抜け毛が多くても太ければ心配いらないのですか?



ある意味そういえます。



人の髪は通常1日に50~100本程度抜けます。 これは、成長を終えた毛髪が抜け落ちていく健康な毛髪の営みです。



シャンプーで手に抜け毛が多く絡みついたり、整髪で櫛に多くの抜け毛が絡みつくと気になると思いますが、その抜け毛が自分の覚えのある太さだけなら心配する必要はありません。



軟毛が混じっていたら、AGAは始まっている可能性が高いのですね。



そうです。抜け毛の太さにばらつきがあるのもAGAの重要な所見です。
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AGAを早期発見するコツは、抜け毛に軟毛が混じるかどうかを見つけることです。軟毛は健康な硬毛に比べ太さが半分以下、あるいは3分の1以下ですので、すぐ気が付きます。色が薄く短いという特徴もあります。
AGAで薄毛になる部位の軟毛に注意する





薄毛が始まる部位に着目することもAGAの早期診断に役に立ちます。



頭頂部と前頭部ですね



その通りです。AGAの男性では、関与する5αリダクターゼと男性ホルモンレセプターが、頭頂部と前頭部で増えていることがわかっています。
Sawaya, M.E. and Price, V.H. J Invest Dermatol. 1997 Sep;109(3):296-300
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9284093/



AGAが進むと、前頭部は髪の生え際がM字状またはU字状に後退していきます。頭頂部はつむじ周辺がO字状に薄くなっていきます。



早期発見には、薄毛になる前に頭頂部と前頭部の軟毛を探せばよいのですね。



はい。前頭部の髪の生え際を鏡でよく観察しておけば軟毛出現に気が付きます。



頭頂部はどうすればよいですか?



さすがに頭頂部をよく見ることは難しいですね。AGAクリニックで頭皮撮影を受ければ早期診断が確実になります。
AGAを疑ったらクリニックで確定診断を





自分では判断に迷いそうです。



AGAが初期であるほど自分では判断に迷うことも多いと思います。その場合は、AGAのクリニックを受診すると診断を確定できます。



何をするのですか?



頭の各部位をトリコスコピーというカメラで頭皮撮影を行い、部位ごとの毛髪の状態を比較検討して、総合的に確定診断を行います*。



生えている毛髪を直接観察できるのですね。



はい。通常、頭髪は2~3本の毛が一つの毛穴を共有しています。そして、軟毛化は、そのうちの1本から始まります。このため、毛髪の太さに差が出てくるのです。



毛根近くの毛髪の太さのバラツキが20%以上あることが初期のAGAの重要な所見と言われています。これは、トリコスコピーでないとわかりません。
参考:Shigeki Inui. J Dermatol. 2011 Jan;38(1):71-5.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21175759/



精密な検査ですね。



AGAの治療は、長期の薬物治療になりますので、AGAでない薄毛にAGA薬物治療を行うと、効果が無いだけではなく、副作用のリスクだけを抱えてしまいます。費用もばかになりません。



正確な診断と安全な治療を受けるためにクリニックで診断を受けましょう。
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生えている軟毛を見つけることもAGAを早期発見する方法ですが、良く見えるのは生え際くらいです。クリニックで頭皮撮影を行うと、肉眼ではわからない毛髪の太さのムラがわかります。
この記事のまとめ


AGAの始まりに気が付く最も効果的な方法は、抜け毛に軟毛が混じっているかどうかを観察することです。
軟毛の特徴は、「細い」「短い」「色が薄い」の3つです。
髪の生え際の軟毛を探す方法もあります。
クリニックでトリコスコピーを用いた頭皮撮影により肉眼ではわからないAGA超初期の毛髪の太さのムラを確認できます。
