【基礎知識】AGA治療は何歳からがベストか?

増毛くん

AGA家系なので、何歳からAGA治療を始めるのがベストか知っておきたいと思います。

黒髪先生

難しい質問ですね。というのは、AGAと診断される年齢は個人差があるからです。

でも、「気が付かないうちに始まっていて治療開始が遅れてしまうのではないか?」「治療開始が遅れると治療効果が落ちるのではないか?」など心配は尽きないと思います。

そこで、ここではベストな治療開始時期を考えてみましょう。

目次

実はAGAが始まる年齢は個人差が大きい

増毛くん

どれくらいの男性がAGAになるのですか?

黒髪先生

日本人男性のAGA発症頻度は全年齢平均で約30%です。

増毛くん

何歳くらいから始まるのですか?

黒髪先生

実は、始まる年齢は個人差が大きく、20 代で約10%,30 代で20%,40 代で30%,50代以降で40 数%と年齢とともに高くなります。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会)

増毛くん

年齢で治療開始が決められないわけですね。

黒髪先生

そうなんです。例えば、40代でAGAが始まる男性が、20代からAGA治療を開始したら、かなり長い間、無駄にお薬を使うことになります。無駄な手間と費用かかかるだけではなく、副作用のリスクだけ身体にかけることになります。

増毛くん

AGA始まりを早期に見つけ出し治療を開始するのがベストということですか?

黒髪先生

その通りです。AGAを早期発見する方法に関しては次の記事を参考にしてください。

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若く始まるほど悩みは大きい

増毛くん

20代、30代で薄毛になる男性がいちばんきついと思います。

黒髪先生

同感です。20 代後半から30 代にかけて薄毛が目立つようになり,40 代以後に頭頂部と前頭部の毛髪がほとんどなくなるという進み方が典型例です。

増毛くん

20代~30代は、恋愛年齢だし、結婚相手と出会う年齢でもあるし、女性に対して見た目を一番気にする時期なので、薄毛はきついと思います。

黒髪先生

私は結婚が早かったのでもセーフでしたが、仕事では気になりました。職場の上司や部下、仕事上いろいろな人とおつきあいがあるなかで、常に薄毛を気にして、自分の容姿に自信を持てなくなる男性が多いです。

増毛くん

僕は、遅くとも薄毛が目立つ前に治療を開始したいです。

黒髪先生

AGAは毛髪を作る力が急速に落ちていく病気です。毛髪をつくる力が落ちる前に治療を開始するのがベストです。なぜかを説明していきます。

 ここがポイント

AGAが始まる年齢は個人差が大きいため何歳から治療開始の至適年齢も個人差が大きくなります。発毛力が落ち始めた時が治療開始の最適なタイミングと言えます。

AGAで失うもの:毛髪の命「毛包」の力

増毛くん

毛髪をつくる力を教えてください。

黒髪先生

皮膚の中に毛包という毛髪組織をつくる工場があります。毛包のなかには毛母細胞」という細胞が数多く存在し、増殖を繰り返して、毛母細胞自ら毛髪組織に変化して毛髪をつくるのです。この毛母細胞が増えて髪になるプロセスが毛髪をつくる力そのものです。

増毛くん

毛包の毛母細胞って大事なのですね。

黒髪先生

毛包にはもうひとつ大切な「毛乳頭細胞」がいます。この毛乳頭細胞が何をしているかというと、毛母細胞に増殖のオンオフ指令を出して発毛をコントロールしています。

増毛くん

毛包って毛髪の命ようなものですね。

黒髪先生

はい。毛髪の命である毛包が萎縮して発毛力を失っていくのがAGAの本質です。

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【AGAの本質】毛包のミニチュア化=軟毛化現象

黒髪先生

AGAは、単に抜け毛が多くて薄毛になるという単純な病気ではありません。増毛くんが、毛髪の命と呼んだ毛包がどんどん小さくなり発毛力が低下していく病気なのです。これを毛包のミニチュア化といいます。

増毛くん

なぜ、そんなことが起きるのですか?

黒髪先生

増毛くん、健康な毛髪は数年間伸び続け太くなっていくことをご存じですか?

増毛くん

毛髪の太さは変わらないと思っていました。

黒髪先生

太くなっていくので髪が伸びるのを「成長期」と言います。この成長期に、実は毛包が大きくなり、毛母細胞の数が増え、より太い毛髪を作れるように成長します。

増毛くん

健康な発毛は、毛包が成長するということなんですね。

黒髪先生

その通りです。AGAは、その逆と言えます。AGAの男性は男性ホルモンの作用により発毛しても数か月しか毛髪は成長できず抜けてしまいます。つまり、毛包は成長できなくなります。そして、この早期脱毛を繰り返すと、毛包はどんどん小さくなり、毛母細胞も減っていきます

増毛くん

なので、細い毛が増えちゃうんですね。

黒髪先生

はい。それを「軟毛」といいます。軟毛は直径30μm以下の細く色の薄い毛髪です。AGAは、脱毛症というより進行する毛包のミニチュア化または、軟毛化現象と言った方が的を得ています。軟毛の特徴をまとめておきましょう。

【軟毛の特徴】

  • 細い(直径30μm以下)
  • 色が薄い
  • 短い

軟毛化の始まりが治療のベストなタイミング

増毛くん

軟毛が薄毛の正体なんですね。軟毛やミニチュア化した毛包は元にもどるのですか?

黒髪先生

ある程度までは、もどりますが、ミニチュア化が進みすぎると戻りにくくなります。「発毛➡早期脱毛」を何回繰り返すと、元にもどりにくくなるかはわかっていません。

増毛くん

じゃあ、早めに治療を開始した方がいいですね。

黒髪先生

はい。薄毛に気が付いたときには、既にかなり前から軟毛化は始まっています。薄毛に気が付いたときは、即はありませんが、治療開始のベストタイイングとは言えません。

増毛くん

あっ、薄毛になる前にいち早く軟毛を見つければよいのですね。

黒髪先生

その通り。実は、軟毛化はいっせいに始まるのではなく一部から始まります。2~3本の毛が1つの毛穴を共有しているのですが、なぜか、そのうち1本から軟毛化が始まることが多いです。軟毛化に気がついたときが治療開始のベストタイミングです。

 ここがポイント

軟毛に気が付けば発毛力の低下が始まっていることを早期発見できます。

軟毛発見のために日常生活のどこに着目すればよいか?

増毛くん

軟毛に気が付くコツを教えてください。

黒髪先生

週1回、あるいは月1でもいいので、抜け毛をじっくり見てみましょう。生活の中でいちばん毛が抜けやすいのは、シャンプーの時と櫛を入れたときでしょう。夜シャンプーをしない朝シャンの男性は寝ている間に抜けて枕に付きます。

増毛くん

観察のポイントを教えてください。

黒髪先生

抜け毛が多いと思っても心配しないでください。AGAでなくても日に50~100本の抜け毛があるのは正常なことです。抜け毛に、次の特徴がある場合にAGAを疑ってください。

【初期AGA抜け毛の特徴】

  • 軟毛が混じる(太い髪の毛と細い髪の毛が混じっている)
  • 細い毛は太い髪の毛よりも短い
増毛くん

そうか、AGAが始まっても、いきなり毛髪全部が軟毛になるわけではないのですね。

黒髪先生

そうです。ひとつの毛穴に生える数本の毛髪の1本から始まります。なので、太さの違う毛髪が混じるのです。

増毛くん

長さも短いのですね。

黒髪先生

軟毛は数か月で抜けますので、長さは数センチです。他の毛髪より短くなります。

増毛くん

短髪の男性は長さではわかりにくいかもですね。

黒髪先生

それはあります。太さの違いが確実です。

黒髪先生

自分の経験で恐縮ですが、私のAGAが始まったころ、枕に細い髪の毛がかなり抜けていることを妻から指摘されていました。くせ毛の私は、朝シャン派なので寝ている間に抜けたのです。あの時からAGA治療を開始するのがベストだったと思います。

早期の確定診断はクリニックで

黒髪先生

AGAによる薄毛は、おでこの髪の生え際、つむじの周り(または頭のてっぺん)で気が付くことが多いように、軟毛もその領域に始まります。

増毛くん

髪の生え際は鏡で観察できますが、つむじは難しいですね。

黒髪先生

その通りです。AGA初期では、生えている毛髪の軟毛を見つけるのは簡単ではありません。やはり、確定診断は、クリニックで行います。

増毛くん

細い毛を見つけても僕のような素人は軟毛かどうか迷うと思いますので、AGAクリニックで診断してほしいです。

黒髪先生

クリニックではトリコスコピーと呼ばれるマイクロスコープで頭皮と毛根を拡大して観察・記録します。

黒髪先生

一つの毛穴に生えている数本の毛のうち、1本が軟毛化している様子などが確認できます。

黒髪先生

このような毛髪の太さのバラツキを何か所も見つけたら初期のAGAと言ってよいでしょう。このタイミングで治療を開始するのがベストと思います。

 ここがポイント

軟毛に気が付く方法は、抜け毛を観察して太い毛と細い毛が混じっているかどうかに着目します。早期診断を確実にするには、クリニックでトリコスコピー検査を受け、軟毛と硬毛が同じ毛穴から出ているかどうかを確認しましょう。

発症が若いほどベストタイミングで

増毛くん

父の若ハゲを子供のころから見てきたので、自分もそろそろ始まるとびくびくしています。

黒髪先生

若く始まる男性ほどベストタイミングで治療を始めたいですね。ヘアサイクルを覚えていますか?

増毛くん

数年ごとに髪が生え変わることですね。

黒髪先生

そうです。一説には、ヘアサイクルにも限界があり一生の間20-25回前後で、毛包は発毛力を失うと考えられています。

増毛くん

AGAの男性は、ヘアサイクルが短くなるので、早く使い果たしてしまいそうですね。

黒髪先生

20-25回というのはAGAでない場合で、AGAの男性は毛包がミニチュア化するため、もっと早く使い果たしてしまう可能性があります。

増毛くん

AGAに気が付いたときは、すでに何回もヘアサイクルが消費されている可能性があるのですね?

黒髪先生

はい。若いほど残りの人生が長いため、できるだけ早期に治療を開始してヘアサイクルを少しでも多く残しておく必要があります。

この記事のまとめ

若くしてAGAが始まる男性こそ、早期診断・早期治療開始が必要です。その理由は、恋愛や結婚などで薄毛の悩みが大きくなることと、ヘアサイクルには限りがあり若いほど残りの人生が長いからです。

早期発見のポイントは、抜け毛を観察して、硬毛の中に軟毛が混じっていないかを確認することです。平たく言うと、抜けた毛の太さにばらつきがあれば要注意です。

迷ったらクリニックで頭皮と毛根の撮影をしてもらい、太さの違い怪我同じ毛穴から出ているかを確認してもらいましょう。

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この記事を書いた人

薄毛に悩んで30年の医師です。同じように薄毛に悩む世の男性の役に立ちたいと思いブログを開設しました。AGAの正しい情報をわかりやすくお伝えするブログをめざします。私の長いAGA治療歴と失敗から得られた経験をお伝えしたいと思います。同時に、世界のAGA論文を紐解き、最近の正確な情報をベースに記事をつくります。

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