これを読めば効果が実証されているAGA治療の中から自分に合った治療を選択できます
このブログは薄毛に悩んで30年の外科医によるアフィリエイトブログです。医師と患者の立場からAGA治療の正しい情報を追求していきます。
黒髪量太先生最近は効果が



ネットで見ていると薄毛に効果がある治療法がいろいろあって把握しきれません。



最近は、いろいろ効果がある治療法が出そろってきましたね。



選べるのはいいことですし、いくつかの方法を組み合わせることもできます。



薄毛家系の僕にとっては嬉しい時代になりました!



でも、多すぎて、なかなか僕の頭では整理がつかなくて💦



治療ごとに意味合いが違います。



また、人により求めるものが微妙に違います。



お一人お一人が選びやすいように整理してみましょう。
AGA治療の選択肢と基本的考え方



まず、効果があるというエビデンスがある治療法をまとめます。
AGA治療の選択肢
- 【基本薬1】フィナステリド/デュタステリド内服
- 【基本薬2】ミノキシジル(塗り薬/内服)
- 第3の治療
- 毛髪メソセラピー
- 成長因子
- エクソソーム
- AGA薬
- LEDまたは低出力レーザー
- 自毛植毛
- 毛髪メソセラピー
- 効果のある育毛成分(育毛シャンプー・育毛剤)



AGAの治療法はいろいろあるんですね。



多いと選べなくなります。



間違いのない基本の考え方があります。



効果を出すためには❶と❷の併用を基本治療として選んでいただき、さらに効果を高めたり、速めたいときに❸の第3の治療を選ぶと考えると良いと思います。



優先順位がすっきりしました。



❹の育毛成分はどう考えればよいですか?



❶❷❸は、ミノキシジル外用薬を除いて医師により提供される必要がありますが、❹の育毛成分が入ったシャンプーや育毛剤の多くは市販されていてネットや薬局で購入できます。



つまり、手軽さが魅力です。



❹だけでは、効果は十分とは言えないものが多いですが、例えば❶と❷を行っている方が、日常的に行うシャンプーでも育毛効果が欲しいという方には、良い選択肢になると思います。



シャンプーは毎日するので、効果がある育毛成分が入っているなら併用したいですね。



あとは、ミノキシジルの塗り薬で頭皮にトラブルが出た人は、ミノキシジル内服に変えることもできますが、アデノシンの入った育毛剤にするという選択肢もあります。



0.75%アデノシン配合ローションは、5%ミノキシジルローションと同程度の太毛率だったとの報告があるからです※。



では、各治療の特徴を比較してみましょう。私なりの総合評価もしてみました。
| 治療法 (治療内容) | 治療概要 | 薄毛改善効果 | 主な副作用 | ガイドライン※ (2017年) | 総合評価 |
|---|---|---|---|---|---|
![]() ![]() フィナステリド/デュタステリド (内服) | DHT抑制作用 | 強 | 性機能障害 (ED、射精障害、精液減少症) | A | |
![]() ![]() ミノキシジル (塗り薬) | 発毛作用 | 中 | 頭皮のかぶれ | A | |
![]() ![]() ミノキシジル 内服 | 発毛作用 | 強 | 循環器系副作用 (動悸、息切れ、たちくらみ、むくみ) | D (2017年時点で利益と危険性が十分に検証されていないため) | |
![]() ![]() メソセラピー (成長因子・エクソソーム) | 発毛作用 | 強 | 頭皮下出血 (一時的) | C2 (先進医療であるため) | |
![]() ![]() メソセラピー (AGA薬) | DHT抑制作用 発毛作用 | 中 | 頭皮下出血 (一時的) | ー | |
![]() ![]() レーザ/LED | 赤色光による発毛作用 | 中 | 照射部頭皮の軽度異常 (一時的) | B | |
![]() ![]() 自毛植毛 (手術) | 自毛植毛 | 中 | 傷跡 (目立たない) | B | |
![]() ![]() 育毛成分 アデノシン (ローション、シャンプー) | 発毛作用 | 中 | ほとんどない | B | |
![]() ![]() 育毛成分 ケトコナゾール (シャンプー・ローション) | DHT抑制作用 抗炎症作用 抗真菌作用 | 中 | 軽微 | C1 | |
![]() ![]() 育毛成分 カルプロニウム塩化物 (外用液、シャンプー) | 血管拡張作用 | 弱 | 頭皮の発赤、かゆみ、刺激痛、発汗 | C1 | |
![]() ![]() 育毛成分 t-フラバノン (育毛剤、シャンプー) | TGF-β活性抑制 毛母細胞増産促進 | 弱い | 軽微 | C1 | |
![]() ![]() 育毛成分 サイトプリン+ペンタデカン (育毛剤、シャンプー) | 発毛促進 | 弱い | 軽微 | C1 |



ここで注意していただきたいのは、日本皮膚科学会のガイドラインは2017年、すなわち6年前のものという点です。



少し古くなったのですか?



日本皮膚科学会のガイドラインは、効果と安全性がどこまで実証されているかを重視して評価しています。



例えば、アデノシンはガイドライン2010ではC1評価でしたが、その後効果を実証する論文が増えて、ガイドライン2017ではB評価に上がっています。



じゃあ、新しい治療法は効果があっても低く評価される可能性があるということですね。



2017年から6年の間に新しいエビデンスが報告されていますので、私の総合評価はそれを考慮して行っています。



たとえば、ミノキシジル内服ですが、ガイドラインでは「ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため」強く勧めないとなっています。



しかし、実際に米国の皮膚科医の間でAGAの方への処方が広がり、治療成績の報告が増えています。



そして、米国皮膚科学科の権威ある学術雑誌に、2020ごろまでの報告をまとめた論文が2つ掲載され、ともに5mgまでの低濃度であれば効果と安全性が両立したという良い結果が報告されています。
- Safety of low-dose oral minoxidil for hair loss: A multicenter study of 1404 patients.
- Oral minoxidil treatment for hair loss: A review of efficacy and safety. J Am Acad Dermatol. 2021 Mar;84(3):737-746.



だから、ミノキシジル内服薬を処方するクリニックが増えているのですね。



はい。ガイドラインではミノキシジルの塗り薬を強く勧めていますがミノ塗り薬は効きにくい男性もいるため、ミノキシジル内服が使えると強い選択肢になります。



成長因子や脂肪幹細胞を用いた毛髪再生医療に関しても、ガイドラインと私の総合評価は乖離しています。



ガイドラインの一節を引用します
2017年ガイドラインの抜粋
なかでも脂肪組織由来幹細胞の培養上清由来物質,あるいはplatelet rich plasma(PRP)の発毛促進効果について,ランダム化比較試験,症例集積研究が実施されている。しかし,これらの臨床試験の多くは,限られた施設における,倫理委員会の承認を必要とする先進医療の段階にあり,安全性なども含め,その有効性は決して十分に検証されているとはいえない.
以上から成長因子導入・細胞移植療法は今後が期待される治療法ではあるものの,「再生医療等の安全性の
確保等に関する法律」などの法規に則って施術する必要のあるものも多く,現時点では広く一般に実施でき
るとは言い難いため,行わない方がよいことにする。



2017年時点でもこれまでの「ランダム化比較試験,症例集積研究が実施されている。」とありますが、6年経過して数多くの研究成果が報告されてきました。



2022年と2023年にこれまでの信頼ある研究成果をまとめた報告が行われましたが、それを見ると基本薬❶のフィナステリドやデュタステリドに匹敵もしくは凌駕する結果が報告されています。
- Advancing Regenerative Cellular Therapies in Non-Scarring Alopecia
- Human Stem Cell Use in Androgenetic Alopecia: A Systematic Review



期待できますね!



フィナステリド/デュタステリドやミノキシジルは、前立腺肥大や高血圧の治療薬の副作用として、たまたま薄毛に効くことがわかり発見されたAGA治療薬ですが、成長因子や幹細胞治療は、発毛の本質である毛母細胞や毛包幹細胞に直接作用されることを意図して生み出された治療であり、まだまだ発展の余地があります。



2017年当時に比べ、成長因子メソセラピーや幹細胞培養上清メソセラピーを行う施設は相当増えて、良い結果を出しています。



こうした発展を踏まえて☆評価4.5としました。



副作用が軽微なのも良いですね。



ただし、ガイドラインにもあるように、先進医療に位置付けられ、お薬を飲んだり塗ったりする単純な治療に比べて、経験と技術の必要な治療ですので、クリニック選びがより重要になります。



次から、各治療についてみてみましょう。
基本薬❶フィナステリド/デュタステリド内服



フィナステリドとデュタステリドは、強化型男性ホルモンのDHTを選択的に減らすことができるお薬です。



血液中を流れる男性ホルモンのテストステロンは、毛包内の5αリダクターゼという酵素によりDHTに変換されますが、このフィナ/デュタは、この5αリダクターゼを抑えます。



AGAは、テストステロンの5倍も強いDHTにより男性ホルモン作用が強まってしまうために起きる脱毛症でしたね。



難しいですが、何度も聞いているうちに慣れてきました。



ピンポイントにどこに作用するかがわかっているお薬である点が大きいと思います。



AGAの原因を抑える作用がありますので、まず最初に選びたい治療です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| AGAの原因を抑えることができる 効果と安全性が証明されている 飲むだけなのでクリニックによる効果の差がない | 効果を実感するのに時間がかかる人がいる 主な副作用としてEDなど性機能障害 飲み続ける必要がある |



問題は、この治療だけでは、満足いくほどの効果が無い人がいることや、効果を実感するのに時間がかかる人がいることでしょう。



どうしてですか?



抜け毛は減り、毛髪数は増えるのですが、なかなか毛髪が太くならないからです。




基本薬❷ミノキシジル(塗り薬/内服)



ミノキシジルは、どこに効くか不明な点はありますが、毛母細胞に直接働きかけて低下していた発毛力を回復させることは間違いないようです。



このため、フィナ/デュタと違い毛髪が太くなり硬毛が増えます。



抜け毛を減らし毛髪数を増やすフィナ/デュタと落ちている発毛力を回復させて毛髪を太くするミノキシジルは、効果を補い合うため、併用するのに相性が良いと言えるでしょう。



それだから基本薬❶と❷としたのですね!



塗り薬と飲み薬で異なる面がありますが、メリットとデメリットをまとめてみましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| AGAで低下している発毛力を回復させる 塗り薬は効果と安全性が証明されている 飲み薬も最近効果と安全性が検証されている 内服薬は飲むだけなのでクリニックによる効果の差がない | 塗り薬は効き目の乏しい人がいる 飲み薬は5mgでむくみやたちくらみなどの副作用が出る人が一部いる 使い続ける必要がある |


第3の治療
メソセラピー





フィナ/デュタとミノキシジルの併用療法は、かなり効果が期待できますが、下記のような理由で、薄毛の悩みをすべて解決しているというと、そうではありません。



そのため、第3の治療法、そのなかでも毛髪再生メソセラピーが注目されています。
毛髪再生メソセラピーを選ぶ理由
- フィナ/デュタとミノキシジル併用の基本治療の効果が満足できない
- フィナ/デュタとミノキシジル併用の基本治療の効果実感に時間がかかっている
- 治療開始から一刻も早く満足できる効果を出したい
- 薄毛が進行してフィナ/デュタとミノキシジル併用の基本治療だけでは効果が十分得られない
- 理由があってフィナ/デュタとミノキシジル併用の基本治療を中断した、あるいは選択できない
- フィナ/デュタによる性機能障害がでた
- フィナ/デュタによる性機能障害が心配で内服に抵抗がある
- ミノキシジル塗り薬で頭皮トラブルが出た
- ミノキシジル内服の副作用が出た



いろいろなケースがあるんですね。



AGA治療は、美容的側面がありますので、単に効いたではなく、満足できるかどうかが重要になります。



まずは、基本治療❶と❷を行うべきですが、それだけでは満足できる結果が得られなかった、あるいは満足できる結果が得られないと予想される場合、第3の治療が必要とされるのです。



重要性がよくわかりましたが、「メソセラピー」という言葉がイメージしにくいですね。
メソセラピーの語源
「メソ」は”中間”という意味です。皮膚は、表皮と真皮からなるのはご存じですね。表皮は、塗り薬が効きますが、それより奥の真皮には注射が必要になります。人体の一番奥は内臓があり、それは注射が届かないので内服薬の世界になります。つまり、塗り薬でも内服薬でもない、注射による治療が、「中間の治療」としてのメソセラピーなのです。美容皮膚科や毛髪外来でよく用いられる治療法です。



注射ですので、成長因子のようなタンパク質からAGA薬まで何でも直接患部に打ち込めるのが利点です。



現時点では何を打ち込むと高い効果が期待できるのですか?



毛髪メソセラピーのなかでも、特に有力なのは再生医療に基づいたメソセラピーです。



毛髪の種である毛母細胞やさらに毛母細胞を供給する毛包幹細胞を活性化できる成長因子やエクソソームを注入します。



専門的な言葉ですね。



毛髪は毛母細胞が角化して毛髪組織になるわけですが、毛包にある幹細胞が次々に毛母細胞を供給してくれるので毛髪は伸び続けられるのです。



AGAでは、毛包幹細胞は減っていないのですが、毛母細胞を供給する力が低下していることがわかってきました。



幹細胞由来の成長因子やエクソソームは、この幹細胞を活性化させて毛母細胞の供給を回復させると考えられています。



発毛メカニズムの理解に基づく治療法なんですね。



ミノキシジルが発毛力を持つことが偶然みつかったのに対して、医学研究に基づいて開発されている治療ですので、これまでも、また、これからも進歩していくと思います。



詳しくは下記記事を参考にしてください。





毛髪再生メソセラピーを受けるクリニックを探している方は次のブログを参考にしてください。





メリットとデメリットをまとめてみましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| AGAで低下している発毛力を回復させる AGA薬と併用でき効果を高めることができる 全身の副作用のリスクがほとんどない 美容皮膚科で頻用されるため注入機器が発達している | 頭皮への注入を複数回受ける手間がある 頭皮注入に痛みがあるが痛みのない注入機器が普及している 長期的効果に関しては不明な点が多い |
LEDまたは低出力レーザー





光が薄毛に効くって意外ですね。



意外かもしれませんが、よく考えてみると、地球上の多くの生命は太陽光を浴びながら進化してきたわけですから、光を生命現象に利用するのは不思議ではありません。



植物の光合成はその代表ですし、人も脳の視床下部に光受容器があり体内時計を営んでいます。



そう言われると身近なものですね。



光には、他にも、抗炎症作用、創傷治癒促進作用、免疫賦活作用、筋緊張緩和作用、交感神経抑制作用、血管拡張作用などがあり、ケガや病気の治療法として注目されています。



骨の形成・維持や免疫作用不活化など重要な働きを持つビタミンDは日光浴により皮膚で産生されます。



光ってすごいですね!



なかでも赤色光は、発毛や美容皮膚や創傷治癒など治療に有効な効果を持つことで知られ、既に実用化しているのです。



そして、2007年に米国のFDAにより赤色レーザーによる育毛器が認可されています。



どうして発毛に効果があるのですか?



完全には証明されていないだが、赤色光がバルジ領域※の毛包幹細胞に働きかけて、毛母細胞増産による成長期誘導を行うという仮説が有力なんだ。
- バルジ領域とは、毛髪工場である「毛包」の中央にあり、幹細胞(stem cells)が存在する重要な領域です。この幹細胞が毛母細胞を供給しヘアサイクルをコントロールしています。



赤色じゃないといけないんですね?



細胞の呼吸を行っているミトコンドリアで重要なシトクロムc酸化酵素(cytochrome C oxidase )という酵素が、光を吸収すると、光化学反応を起こし、ミトコンドリアが活性化されて幹細胞の分化が促進されるというものなんだ。



ちょっと難しかったね。要するに、光が毛母細胞の母である毛包幹細胞を活性化して、毛母細胞の増産に働くということなんだ。



光でそんなことができるんですね。



どんな光でも良いというわけではなく、シトクロムc酸化酵素に吸収されやすい波長が発毛効果があると考えられています。



シトクロムc酸化酵素は、600nm以上の赤色光から近赤外光の光受容体と考えられています※。



実際は、655nmのレーザー光や650nm~670nmのLED が用いられることが多いんだ。



どれくらいの効果が期待できるのですか?



かなり効果はあります。5%ミノキシジルの塗り薬と同等の効果という報告もあります※。



また、5%ミノキシジルの塗り薬と併用すると効果が高まるんだ※。



副作用はなさそうですね。



装置にもよるのですが、副作用は稀に起きます。



頭痛とかゆみ、湿疹、紅斑などの頭皮トラブルなどが報告されています。どれも一時的で軽微です。



ガイドライン2017でも、「LED および低出力レーザーの発毛効果に関しては,有用性を示す十分な根拠があり,副作用も比較的軽微であることから,適切な機材を使用して行うよう勧めることにする」とB評価になっています。



そんなに評価がいいのに、この治療を行っているクリニックは意外と少ないです。



光治療を行うクリニックが少ないのは、治療のための通院が頻回になるためです。



効果の認められた報告では20分程度の照射を週3回毎週行っています。



メソセラピーでも1ヵ月に1回程度ですから、いかに頻回かがわかります。



よほどAGA治療に専念しないと、週3回通院は簡単ではないですね。



なので、製品を購入して自宅で行うのが現実的です。



どこで購入できますか?



アマゾンや楽天で、比較的安価なLED製品がいろいろと販売されていますが、どれもLED製品で、メーカーの情報も乏しく、ちゃんと効くかわかりません。



やはり、FDAの認可をとった製品、言い換えると効果と安全性が証明された製品を使うべきでしょう。



どんな製品を選ぶべきかは、次のブログを参考にしてください。





メリット・デメリットをまとめておきましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 米国FDAに認可された信頼性の高い治療である 日本皮膚科学会にも認められている AGA薬と併用すると相加効果がある 女性のAGAにも効果がある 副作用は稀であり、あってもマイルドである | お薬より手間がかかる 効果や安全性が不明な機器が多い あまり認知されていない |
自毛植毛



植毛には、自毛植毛と人工毛植毛がありますのでご注意ください。



人工毛植毛は有害な報告が多いため、米国のFDAが有害器具に指定しているくらいです。



効果と安全性が確立されているのは、自毛植毛です。
植毛
- 自毛植毛
- 人工毛植毛



自毛植毛は自分自身の毛髪を移植しますので、拒絶反応などの副作用が起きません。



薄毛なのに、自分の毛を移植して効果はあるのでしょうか?



AGAの本質にかかわる良い質問と思います。



増毛くんもご存じのように、AGAは頭頂部と前頭部に薄毛が進行する意地悪な病気です。



確かに、一番薄くなって欲しくないところから薄くなっていきますね。



逆に言うと、後頭部と側頭部の毛髪はAGAの影響を受けにくく薄毛になりにくいのです。



そこで、この薄毛に強い後頭部の毛髪を一部採取して、薄毛の目立つ前頭部や頭頂部に移植する方法がスタンダードな自毛植毛となっています。





そこは、大丈夫です。



実は、研究が行われていて、頭頂部の毛髪を前頭部に移植するとAGA特有の軟毛化※が進んだのに対して、後頭部の毛髪を前頭部に移植しても軟毛化せず生え続けたのです。
- AGAに特徴的な現象で、早期脱毛を繰り返すうちに、毛髪が産毛(うぶげ)のように細く色の薄い毛髪に変化します。これを軟毛といいます。



つまり、後頭部の毛髪は薄毛になった前頭部に移植してもAGAの影響を受けにくく太さが保たれることがわかりました。



毛髪自身の性質が場所によって違うんですね!



いったん生着した移植毛は軟毛にならず、太い毛が維持され、抜けても太い毛が生えてきます。



ただし、もともと前頭部に残っていた毛髪は薄毛が進行しますので、植毛した部位のまわりに薄毛が進行してしまうという問題が残ります。



このため、前頭部や頭頂部に残っている毛髪を守ることも並行して行う必要があります。



あっ、フィナステリドやデュタステリドの内服を行うのですね。



その通りです。



気になるんですが、自分の毛髪を採取する後頭部が薄毛になってしまわないのですか?



どれくらいの髪の量を採取するかによりますが、通常では、周囲の毛髪に隠れて目立ちません。



それなら安心ですね。



自毛植毛のもっと詳しく知りたい方は次のブログも参考にしてください。





自毛植毛のメリットとデメリットをまとめましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 生着すればAGAの影響を受けにくい太い毛が保たれる 自身の毛髪なので、拒絶反応や副作用がない 全身の副作用のリスクがない | 生着した植毛が生え始めるのに1年またはそれ以上の時間がかかる 植毛技術や植毛装置により結果に差が出る |
効果のある育毛成分(育毛シャンプー・育毛剤)
アデノシン



ミノキシジルの陰に隠れて目立たないアデノシンですが、実は0.75%アデノシンは5%ミノキシジル塗り薬と同じくらいの効果が報告されています。



ガイドライン2017でも「男性型脱毛症にはアデノシンの外用を行う
よう勧める」と評価されています。



さらには、満足度では0.75%アデノシン塗り薬が5%ミノキシジル塗り薬を上回っていたとの報告もあります※。



ダークホースですね!



ガイドライン2017の評価はBですので、A評価の5%ミノキシジル塗り薬より低く評価されていますが、それはアデノシンの効果が落ちるという意味ではなく、効果や安全性を示すランダム化比較試験の数の違いのようです。



アデノシンは、5%ミノキシジル塗り薬と同じ「医薬部外品」ですので、ネットでも薬局でも購入できます。



メリットは、5%ミノキシジル塗り薬が効きにくい場合、アデノシンを選べるということです。



確かに、効果や副作用には個人差があるので、選択肢があるのは嬉しいですね。



アデノシンはなぜAGAに効くのですか?



アデノシンがAGAに効くメカニズムは完全にはわかっていませんが、2つほどわかっていることがあります。



KGFもVEGFも発毛に必要な5大成長因子のひとつなんです。





KGFはFGF-7とも呼ばれ、毛母細胞を増殖させ発毛させる作用を持ちます。



VEGFは毛根の底にある毛球部に血管を誘導・維持し血液供給を支えます。



ミノキシジルの効果の一部が、アデノシン受容体を介してVEGFを誘導すると考えられています。



本格的ですね!



アデノシンは、発毛剤の5%ミノキシジル塗り薬に匹敵する効果を持ち、他の育毛剤成分と一線を画する成分と言えると思います。



アデノシンの外用薬はどこが出しているのですか?



資生堂が「薬用アデノゲン」という育毛剤を医薬部外品としてだしています。



資生堂だからというわけではありませんが、頭皮に優しく毛髪を健やかに保つ成分が多く含まれています。



ただし、一つだけ気になるのは、アデノシンの濃度がわからない点です。



それは気になりますね。



アデノゲンが最初に発売になったのは2005年で、当時はアデノゲンは、育毛成分の一つとしか考えられていなかったのです。



つまり、初代アデノゲンは、あくまで育毛剤として開発されたのです。



古いガイドラインではC1(用いても良い)評価で他の育毛成分と同等に扱われていました※。



その後、2013~2015年に3つのランダム比較試験が行われ、0.75%アデノシンが発毛効果があることが証明されB評価に改定されました※



そうするとアデノゲンのアデノシン濃度は0.75%ではないのですね?



そうです。その後2015年に「薬用アデノゲンEX」にリニューアルされアデノシン含有量が増えたようですが、濃度はわかりません。



濃度が5分の1の1%ミノキシジル塗り薬でも5%ミノキシジルの80%程度の効果がありますので、アデノシンも濃度が低いから効果が低いとは言えません。



資生堂からは、やはり濃度不明ですがアデノシン含有のシャンプーやコンディショナーも出ています。



発毛効果が証明されている成分を含むシャンプーなどを探しておられる方には、良い選択肢の一つと思います。



クリニックではどうですか?



アデノシン単独で出しているところはありませんが、ミノキシジル7%とアデノシン0.75%を含む外用薬のVelartis(ヴェラルティス)が、医療機関専売品としてあります。



それは効きそうですね。



はい。ミノキシジル濃度も7%と十分高く、アデノゲン濃度も効果が実証されている0.75%ですので、外用薬としては一番おすすめです。



ゴリラクリニックで求められます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 0.75%アデノシンは発毛効果と安全性が証明されている アデノシン含有の育毛剤やシャンプーはネットや薬局で買える | 0.75%アデノシン外用薬の市販品がない アデノシン含有の育毛剤はあるが濃度が不明である |
ケトコナゾール



ケトコナゾールはもともと外用抗真菌剤としての医療用医薬品です。



育毛剤ではないのですね。



薄毛の原因の一つに真菌のマラセチア菌が原因で起きる頭皮の「脂漏性皮膚炎」があります。



頭皮の脂漏性皮膚炎を治すために使用されるという接点はありました。



じゃあ、AGAには効かないのですか?



それがかなり効くことがわかってきました。



6つの臨床研究が報告されていています。



興味深いのは6つのうち5つはローションではなくケトコナゾールシャンプーの効果を示しています※。



シャンプーが効果があるのはいいですね!



その中には、2%ケトコナゾールシャンプーが2%ミノキシジル塗り薬と同等またはやや優れるという結果が報告もあります※。



なぜ抗真菌薬がAGAに効くのですか?



抗真菌作用以外にも2つAGAに有利な効果が考えられています。
AGAにおけるケトコナゾールシャンプーの作用
- DHT産生と活性をブロックする作用
- 5αリダクターゼ抑制
- DHTの男性ホルモン受容体への結合抑制
- 抗炎症作用
- 抗真菌作用



AGAを引き起こすDHTの産生をブロックするだけではなく、DTHが男性ホルモン受容体に結合するのを妨げるという別のDHT抑制作用がある点に魅力があると考えられています。



なぜなら、フィナステリドやデュタステリドは毛包でDHT産生を抑制しますが、50~70%程度しか抑制できません。



つまり、DHTは減少しますが、残ってしまうのですね。



ケトコナゾールは、残ったDHTが男性ホルモン受容体に結合するのを抑制する効果によりフィナ/デュタとの併用が効果を高める可能性が期待でき、また実際に併用効果が示されています※。



ケトコナゾールにはAGAに効く確かな作用があるんですね。



飲み薬のフィナステリドやデュタステリドとの併用は相性がいいですね。



その上に、炎症を抑える作用と抗真菌作用があります。



頭皮が脂っぽい人には嬉しい作用です。



基本薬の❶と❷を使いながら、シャンプーをケトコナゾールシャンプーにすれば快適なAGA治療ライフが送れますね。



残念ながら国内でケトコナゾールシャンプーもケトコナゾールローションも医療用医薬品ですので医師の処方が必要です。






また個人輸入代行のオオサカ堂から米国製の2%ケトコナゾールシャンプーの[リグロースラボ]ケトコロストシャンプーが購入できます





今のレートだと475mlで3,580円でお得ですね。



私はミノキシジルの塗り薬で接触性皮膚炎を起こしてしまうので、代わりに私もケトコロストシャンプーを愛用しています。



週2~3回で効果があるため、お気に入りの髪用シャンプーと交互に使用しています。



頭皮のかゆみやべとつきがほとんどなくなり、さらさらした感じが保てています。



おすすめのシャンプーです。詳しく知りたい方は次のブログも参考にしてください。


| メリット | デメリット |
|---|---|
| シャンプーで効果があることが示されている フィナ/デュタとは異なるDHT抑制作用があり併用効果が期待できる 週3回で効果が得られる 脂漏性皮膚炎を防ぐことができる 安全性が高い | ケトコナゾールシャンプーやローションは医療用医薬品で通常の薬局では購入できない(医師の処方が必要) |
カルプロニウム塩化物



難しい名称ですね。



カルプロニウム塩化物外用液5%は他の育毛剤と違い保険適応が認められいる医療用医薬品の育毛剤で市販されていません。



じゃあ、ネットや薬局で購入できないのですね?



はい、残念ながらできません。



育毛剤なのに不便ですね。



カルプロニウム塩化物外用液5%は、非処方箋医薬品の1つで、ネットや通常の薬局では購入できませんが、零売薬局という特殊な薬局で薬剤師との対面販売で購入することはできます。



ネットや薬局で手軽に買いたい場合は、カロヤン プログレEX Oがありますが、濃度は2%になります。



「カロヤン」は知っていました。



なぜ効くのですか?



カルプロニウム塩化物は、血管拡張作用により毛乳頭への血行を改善して発毛を促進させると考えられています。



効果はどのくらいですか?



比較研究は行われておらず効果の実証されていない現状です。



ただし、皮膚科診療で脱毛症の方に処方されてきた膨大な実績があることから、一定の効果はあるものと考えられます。
ガイドライン2017の評価抜粋
「カルプロニウム塩化物の外用での有用性は,現段階では十分に実証されていない.しかし,5%カルプロニウム塩化物は長年にわたり保険適応となっており,生薬との合剤を含むわが国での膨大な診療実績を考慮し,行ってもよいことにする。」
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 保険適応となっている カルプロニウム塩化物外用液5%は医師により使われてきた膨大な診療実績がある 安全性が高い | 効果を実証する比較臨床研究が無い 育毛剤だがネットや通常の薬局では購入できない |
t-フラバノン



これも聞いたことがありません。



花王が開発した育毛成分です。



どんな働きをするのですか?



花王の研究成果のなかで次の2つは発毛に効果がある作用です。
t-フラバノンの作用
- TGF-βの活性を抑制
- TGF-βによりヘアサイクルが退行期・休止期に誘導されることを抑え、成長期を維持できるように働くと考えられます
- 毛母細胞増殖促進
- 発毛効果が示唆されます



実際効果がありますか?



ランダム化比較試験でそれなりに効果は示されているのですが、花王の研究所からしか報告が無いため、ガイドライン2017では「弱い根拠」と評価されています。



どんな育毛剤ですか?



花王の「サクセス」シリーズです。



塗るタイプの育毛剤は「サクセスバイタルチャージ薬用育毛剤」になります。



スプレータイプの「サクセス薬用育毛トニック」の方が評価が高い傾向にあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ランダム化比較試験で効果が示されている 安全性が高い ネットや薬局で購入できる | 花王からしか研究報告がない |
サイトプリン・ペンタデカン



なぜ2つの成分を一緒に評価するのですか?



それぞれ別の育毛成分なのですが、LION、つまりライオン株式会社がサイトプリンとペンタデカンを配合した育毛剤「毛髪力」を出しているので同時に扱われます。



残念ながら2020年に製造中止になっています。



でも、まだネットでは購入できます。



2つの成分の機能は何ですか?



LIONの説明によると次のようになります。
LION「毛髪力」育毛成分の機能
- サイトプリン
- 毛根細胞内の髪の成長に必要なタンパク質「エフリン」「BMP」の生成を促し、発毛促進シグナルを増幅させることで、しっかりとしたコシのある髪に育てます。
- ペンタデカン
- 毛根細胞内の髪の元となるタンパク質「ケラチン」の合成に必要なエネルギーを供給し、強く抜けにくい髪に育てます。



効果はどうですか?



それぞれ男性型脱毛症に対しては1件ずつのランダム化比較試験が行われています。



0.5%サイトプリンは一部の人に有効で、2.5%ペンタデカンは、ある程度の効果は認められたとのことです※。



サイトプリンとペンタデカンをどちらも含む育毛剤の効果は残念ながら報告されていません。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ランダム化比較試験で効果が示されている成分が2つ入っている 安全性が高い ネットや薬局で購入できる | 製造中止となっている |
あなたはどう組み合わせる?



思ったより多くの選択肢があって迷いそうですね。



選択肢が多いことは良いことです。



人によりさまざまなニーズがあるからです。



典型的なニーズごとにおすすめできる選択を提案してみましょう。
やれることは何でもする派



お金はかかってもいいので、やれることは全部やって、とにかく今の薄毛を一刻も早くなんとかしたいという方向けの選択です。



AGA治療の軸は基本薬❶と❷と考えて、そこに効果を高めたり速めたりできそうな治療を選んで追加していきます。



基本薬❷のミノキシジルは、内服薬に塗り薬を併用しても効果は変わらなかったとの報告※もあり、どちらかを使用すればよしとしました。



そこにアデノシン外用をうまく組み込む案を2つ提案しています。



アデノゲンは外用薬として効果が証明されています



ミノキシジル内服派は、アデノシン外用剤としてアデノゲンを使います。



ミノキシジル外用派は、7%ミノキシジルとアデノシンを配合したヴェラルティスを使うことです。



次に、ぜひトライいただきたいのが、毛髪再生メソセラピーです。



毛髪再生メソセラピーは、お薬のようにどこで受けても効果が同じという定型的な治療ではなく、クリニックにより行っている治療内容に違いが大きいです。



高価な治療になりますので、次のブログなどで理解を深めて選んでください。





次に、LEDや低出力レーザーによる赤色光治療は、他の治療とかぶりませんので、ぜひ取り入れていただきたい治療です。



自毛植毛をするかどうかは、心理的ハードルがあると思います。



植毛した毛髪が生えだすのに1年程度時間がかかりますが、生えだせばAGAの影響を受けず生え続けてくれます。



他の治療の効果を見ながら決断しても良いかと思います。



”やれることは何でもする派”の治療
- 【基本薬1】フィナステリド1mg内服またはデュタステリド0.5mg内服
- 【基本薬2】ミノキシジル+【追加薬】アデノシン外用
- ミノ内服派:ミノキシジル内服+薬用アデノゲン
- ミノ外用派:ミノキシジル7%とアデノシン0.75%を含む外用薬(Velartis(ヴェラルティス))
- 毛髪再生メソセラピー
- 幹細胞由来成長因子+エクソソーム
- PRP療法
- LEDまたは低出力レーザー
- 自毛植毛
- ケトコナゾール2%シャンプー
予防派



抜け毛に軟毛がまざりAGAが疑わしいが、まだ薄毛は感じないような方は、フィナステリド1mgでAGAの原因を抑えておけばよいでしょう。



フィナステリドはEDなど性機能障害の副作用もほとんど起こりませんので、特に予防では使いやすいと思います。



フィナステリドにケトコナゾールシャンプーを併用することが推奨されています※ので、おすすめです。
”予防派”の選択肢
- 【基本薬1】フィナステリド1mg内服
- ケトコナゾール2%シャンプー
コスパ重視派



効果は十分出しつつ費用を抑えたい方は、基本薬❶と❷で始めると良いと思います。



その場合は、定型的な処方になりますので、低価格を謳っているオンライン完結型クリニックでも良いかと思います。



フィナステリドやデュタステリドは後発品を選べば価格を抑えられます。
”コスパ重視派”の選択肢
- 【基本薬1】フィナステリド1mg内服またはデュタステリド0.5mg内服
- 【基本薬2】ミノキシジル内服またはミノキシジル5%以上外用薬
受診せず手軽に始めたい派



なかなかクリニックを受診するのはおっくうです。



それは医師も同じです。



オンライン受診でもおっくうに感じる人はいます。



そういう場合、まず受診せず手軽に始められる選択肢をまとめてみます。



僕は、まだ薄毛が目立たないので、まず市販の発毛剤や育毛剤で始めるのもいいなと思います。
”受診せず手軽に始めたい派”の選択肢
◎以下の市販薬から選んで単独または組み合わせて使う
- 【基本薬2】ミノキシジル5%塗り薬(市販発毛剤)
- 市販育毛剤(以下のどれか)
- 薬用アデノゲン(アデノシン含有)
- カロヤン プログレEX O(カルプロニウム塩化物含有)
- サクセスバイタルチャージ薬用育毛剤(t-フラバノン含有)
- 薬用毛髪力(サイトプリン・ペンタデカン含有)
飲み薬に抵抗がある



ずっと飲み薬を使うことに抵抗を感じる方もいます。。



AGA薬は、前立腺肥大や高血圧のお薬として開発され、たまたま発毛作用が認められて生まれたお薬ですので、内服すると全身作用があります。



そうした方が選べる選択肢を集めてみました。
”飲み薬に抵抗がある派”の選択肢
- 外用薬
- 【基本薬2】ミノキシジル5%以上塗り薬 または アデノシンローション
- 次から選ぶ
- 毛髪再生メソセラピー
- LEDまたは低出力レーザー
- 自毛植毛
- 毛髪再生メソセラピー
- ケトコナゾール2%シャンプー














